親父のつぶやき ~生野学園で貰ったもの~

女子 父 (高星ニュースより)

あっという間に卒業を迎える時期になっていた。娘が学校へ行けなくなった頃を思い返す。
 中1の夏休み開けから、ぱったりと行けなくなってしまっていた。今まで真面目に勉強もしていたのに? 理解が出来なかった。当時は、世間体のため・疑心のせいで学校に行って欲しかった。本当にしんどかったろうに ・・夜には元気になる彼女にきつくあたった事もあった。移り住みたいとも思った。起立性調節障害という病気を知るまでは。
 高校も数校をあたったが、結果的には娘が生野学園を選んでいた。行ってもいいと。今から思うと音楽(バンド)が好きだったからだろうか?他の学校は行きたがらなかったから不思議だ。何故か、ありがとうと言いたくなる。
 学園へ娘を送る車中では、多くは話すことはないが途中で一緒に買い物をしたり、食事をしたり今までの親父と娘では味わう事は無かった週末があった。親会や学校行事には会社のスケジュールを調整して参加するようになっていた。
 今でもそうかも知れないが、学校に親が来るのは嫌がっていたのに、最近は冷たい視線も無くなった様な気がする。諦めたのかも?
 色々な行事を通して、夫婦で通い、みんなで力を合わせてやっていくうちに、自分達も学生に戻ってやり直しをさせて貰っている気持ちになったし、周りの方々もいきいきとして見えた。出来ることを協力してするからだと思う。体育祭では、私・家内も含め多くの人がクロスカントリーに参加した。1人では相当自信がないとあの鉄塔の麓まで行ってこようとは思えない。人の繋がりと雰囲気がそうさせたのだと思う。
 娘も数知れないそういったものを学園で貰ったと思うし、また、与えていたかもしれない。人はそれぞれ違う。その子の得意な部分を見つけてじっくり伸ばしていくことか大切だと思う。
 最初の頃は、あずける事が心配だったが、子どもたちのいきいきとした姿を直接見ることができる学校で良かったと…。
 娘が不登校にならなかったら、家庭を省みる事も無かったかもしれない。生野学園に行ってくれていなかったら、私自信も壊れてしまっていたかも知れない。こんな私達を受入れて頂いた学園のスタッフと親会の皆様に感謝します。有難うこさいました!
 そしてこれからも関わって行きたいと思います。どうそ宜しくお願いします。
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