三年間ありがとうございました

男子 母 (奨学金作文より)

「ありがとう」では言い尽くせない感謝の想いです。
 子どもの生活態度、意欲等、子ども自身の状況も、親の経済面からも、高校進学など望めない状況でした。
 子どもは中学の学年主任にも「人生は終わった」と言われ、親もリーマンショックの悪影響を受け、最悪の状況での進路決めでした。担任には、親の経済力から「お金の掛かる高校は論外ですし…」と相談にも乗ってもらえず…。親も祖父母も、子どもの将来に明るさを感じられない状況で、祖父母も「中学出でもどうにかなるだろう…」と諦めの発言をする…、そんな折、偶然、不登校の教室でお世話になっていた施設でご紹介いただいた中の一つに、生野学園がありました。
 パンフレットを見て、やはり費用の高さに悲嘆の強かった中、パンフレットにあった「高星後援会」のご案内に、生野学園の資料を下さった施設の先生が、学園に問い合わせして下さいました。
 その後、見学会に参加させていただき、その折にもご相談し、我が子の進学の為にご迷惑をお掛けするのは申し訳ないとは思いつつも、「お宅の子どもの人生はもう終わった」と言い放たれた、何の救いもせず、逆に、子どもが不登校になった原因の中学の先生方に負けたくなかった親の意地を通させていただいてしまいました。
 色々、お世話になりながらも、「辞めたい」、「他の学校に変わりたい」などと言い続け、覇気の悪い学園生活でした。しかし、最後の最後、卒業目前に、目標、夢とやらを得たと言いました。残念ながらまだ、その目標のスタートにさえ、立ててはおりませんが、卒業式を終えた今も、その目標を目指したいと申しております。
 これからまだまだ先は長い、目標は遠く彼方辿り着くのやら、頓挫するのやらも分かりませんが、今は、目標、夢を持てるまでの意欲が出たのは、生野学園での三年間が有ったからこそであるのには間違いありません。
 本当に三年間、子どもを、頼りない親を、見守り、助けて下さり、ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
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