私たちの3年間
男子 母 (高星会ニュースより)
 いくつもの奇跡が重なり、我が子は生野学園に入学しました。
 それでも始めから順調だったわけではありません。始めの頃は友だちのことも、文句も悪口も言いましたし、学園では、きつい言葉を投げかけ、たくさん誤解をされたようです。スタッフについてだけは『いやなスタッフは一人もいない』と言い、又、学園の自由さに何とか過ごせた感じです。1年目は半分くらいの登校で、やめてしまうのが一番の心配でした。私は、行かないことを心配して、ちょっとでも行く素振りが見えると1分1秒でも早く行かせようとあせって、さかんに“送っていこうか? ”と声をかけていました。
 1年の3月の親会で担任スタッフが“部屋がえは大きな飛躍のチャンスでもある”と言われたとおり、2年になると毎週きちんと登校するようになり、その大きな変化にびっくりしました。毎回の親会では、主人が担任ともよくお話をさせてもらい、学園での様子を教えてもらいました。「あんなふうに見えてもようがんばってるんやで」とか、「苦しみながら人間関係の勉強をしてるよ」などと声をかけていただき、いつの間にか、『行って当たり前』という気持ちはなくなっていました。日曜日に電車で出かける我が子を。“ほんまにえらいなあ”という気持ちで眺めるようになっていました。学園に送り届けることよりも自分で行くと決めたその気持ちが大事だと私にもわかってきたのだと思います。
 車で送った日に、些細なことで息子はいらいらし、気まずいままに寮に到着したことがありました。車のドアを開けると、上から、『○○、お帰り一』と複数の優しい声が降ってきましその声にほっとし、友だちとも仲良くできていると知って心の中が熱くなりました。
 入学時の作文に、『バイクの免許を取って、バイクで学園に通いたい』と書き、入学してからは先輩たちに影響されてドラムをたたきたいという夢も持ちました。ですが、どちらもそう簡単にはできるようにはなりませんでした。3年になってこの両方がうんと動き出したのは、息子の気持ちを信じてスタッフが一丸となって後ろから背中を押してくださったからです。とうとう11月、中型バイクの免許を取得、クリスマスコンサートではドラムもたたかせてもらうことができました。仲間の中で嬉しそうにしている息子がいました。
 我が子は本当によくがんばりました。スタッフの応援があったとは言え、あきらめずにがんばり、自らを成長させたのはこの子自身に違いありません。この子のこれからを支えてくれる大きな経験になったと確信しています。スタッフには深く感謝して、ただただ頭を下げることでしか気持ちを表すことはできません。

【今日、我が子は担任スタッフと卒業面談をしていただきました。
 “ほんまにええ学校やったなあ"と帰りの車の中で息子がしみじみと言っていました。こんな風に思えるようになっている我が子の変化にまたしても感激してしまいました。
 入学した時も、いくつもの奇跡が重なって入学できたと思っていましたが、ほんとに生野学園は私たちにとって“奇跡の学園”でした。この学園に入れていただいたこと、どんなにもありがたく、又これからの力になっていることでしようか。振り返ってみれば、入学してからは、スタッフと親会と・・・、 一人ではない安心がずっとあったと思います。
 まだまだの親、まだまだのこれから先・・・ですが、がんばっていけそうに思えることが、私たちの3年間だったと思います。これからも、末永くよろしくお願いいたします。
 息子は、バイクでルンルンです、青春しています。】

 年末に校長スタッフに送ったメールの一部です、私たち親の面談のようなメールになりました。