生野学園高等学校は全寮制ですので、生徒は全員寮で生活しています。
卒業生の声を聞いてもわかるように、生野学園の生徒たちにとって寮生活は大きな意味があります。
集団での生活は確かに大変な面もあります。自分の思い通りにはならなかったり、
自分の思いをうまく伝えられなかったりすることもたくさんあります。
しかし、生活を共にすることは本当に深いつきあいが出来るし、
卒業後もずっと続いていく心をゆるせる仲間たちをつくることが出来るのです。
また、寮生活は集団生活を経験する中で、ルールを守ることや一人ひとりが果たすべき責任など、
社会生活で重要なことを実感として学んでいく場でもあります。
全寮制の学校というと「細かく決められた日課にそって規則正しい生活を送る」
というイメージがあるかもしれませんが、生野学園では「一人ひとりのペースを大切にしたい」
という考えから、そのような細かな日課は設定していません。生野学園には様々な子どもたちが来ます。
まだまだ疲れていて「少しずつゆっくりややっていきたい」と思っている子もいれば、
しばらく家で過ごしエネルギーが溜まり「思いっきり活動したい」とはりきっている子など様々です。
こうした子どもたちが自分のペースで活動していけるように、全体としての日課は大まかなものにしています。
細かい日課は一人ひとりが自分で決めていくのです
| 朝食 | 8:00〜10:00 |
| 授業・クラブ | 9:00〜12:00 |
| 昼食 | 12:00〜14:00 |
| 授業・クラブ | 13:00〜 |
| 夕食 | 17:30〜19:30 |
| 入浴 | 18:00〜24:00 |
| 帰寮 | 22:00 |
| 就寝 | 24:00 |
寮の運営は生徒の希望者からなる「寮委員」と寮担当のスタッフが中心となって行なっています。 生野学園では「自分たちの生活の場のことは自分たちで決めてほしい」と考えているので、 子どもたちにまかせることの出来ることはなるべくまかせ、スタッフはそのサポートに回ることを心がけています。 寮委員は月に一回の寮会議を主催したり、自動販売機の管理、掃除の分担決め、 寮の補修、動植物の世話といった日常的な仕事をしています。 月に一回の寮会議では寮の様々な問題についての話し合いや決定をしています。 寮会議は生野学園としては珍しく『全員参加』を原則としています。 これは自分たちの生活の場のことを人任せにせず、 自分たちで決めたルールはしっかり守っていくことが重要だと考えているからです。
生野学園は全寮制ですが、週末は原則として毎週帰宅することになっています。これには二つの理由があります。
第一の理由は「家で家族と過ごす時間を大切にしてもらいたい」と考えているからです。
子どもたちにとって家が「安心できる居場所」になることはとても重要です。
「いつでも家でゆっくりすることが出来る」という安心感があって初めて「外に出て行くエネルギー」は生まれてくるものなのです。
二つ目の理由は、「1週間を客観的に振り返る時間を持って欲しい」と思うからです。
寮での集団生活では楽しいことも、しんどいことも、本当にたくさんのことを経験します。
時には余裕がなくなり、冷静さを失ってしまうこともあります。そんなとき、寮生活から一歩離れて、
ゆっくりと振り返ることによって生活に余裕が生れてくるのではと考えています。
このような目的で週末帰宅を実施していますが、「遠方から来ている」など、
やむを得ない理由がある場合は、月一回の全員帰宅の時に帰るようにしています。