保護者のみなさんへ
宇都宮 誠 学園長
篠原 義省 中学高校校長
今の子どもたちに本当に必要なことは何でしょうか? それは単なる知識や資格・学歴ではありません。今の時代、 知識や資格などは様々な手段で手に入れることが可能です。 しかし、それだけでは本当に重要なことが欠けているのです。 実際、一流と呼ばれる大学に入ったものの、 何をしていいかわからなくなり閉じこもってしまったり、 会社に入って責任を持たされると出社できなくなってしまうなどといった事例が数多くあります。 本当に必要なのは自分で考え決定する力、集団の中で自分を表現しコミュニケートする能力、 そして自らの意志や意欲を持つしっかりとした自我の形成なのです。 では、どうしたらこうしたことが身に付くのでしょうか? それには何よりも人とのかかわりが必要です。 子どもたちは大人や年上の子どもを具体的なモデルとして自我を形成していきます。 そのため成長の段階で人とのかかわりが少ないとしっかりとした自我が育ちません。 様々なタイプの大人や先輩と出会うことが重要なのです。 また、子どもたちは集団で遊んだり行動する中で社会性を身に付けていきます。 やっていいことといけないことの区別、相手の気持ちを考えること、 集団の中で果たさなければならない責任、 こういったことは様々な実体験の中でしか身に付けることの出来ないものです。生野学園が全寮制としているのは、 こうした人とのかかわりを大事にしたいからです。 また、生野学園では何かをするとき、あらかじめスタッフが用意するのではなく、 一つ一つのことを子どもたちに考え、決めてもらうようにしています。 もちろん始めから全部自分たちだけで出来るということはないので、スタッフの誘いかけや協力は必要です。 しかし、最終的には自分たちで考え実行できるようになることをめざしています。 最後になりましたが、不登校の子どもたちが元気を取り戻すためには親御さんの協力が不可欠です。 私たちの経験からすると何よりも家庭が子どもたちにとって安心できる場所となることが重要です。 そのため、生野学園では全寮制ではありますが、週末帰宅を実施し親御さんと過ごす時間を大切にしています。
宇都宮 誠 学園長
篠原 義省 中学高校校長